2025.03.05 23:00みんなのいちにち大きな時計がある建物に住むみんなの1日の様子を、時間の経過と共に見て楽しむ絵本です。時計が読めるようになった子向けの絵本かなと思いましたが、他にも色々な仕掛けや工夫のある絵で、みんなで楽しく読むことができました。挿絵の細かい部分まで一生懸命見て、「こんなところに〇〇がいる!」と喜んだり、「あー、〇〇してたのはこれを作ってたんだー」と後からわかったりと、ページをめくるたびに楽しい発見とおしゃべりが続きます。みんながすっかり寝静まった頃にあるものが出てくるのですが、それがとても可愛いので子供たちは大喜びでした。時計の時間を読んだり、朝、昼、夜、真夜中と1日の変化とみんなの働きぶりや各部屋の様子や建物あるお店屋さんや歩いている人たちをよく見たりと、子どもが楽...
2025.02.19 23:00節分今年は2月2日が節分でしたので、前日の土曜日に節分を少し取り上げました。鬼や恵方巻きは、工作などの題材として取り上げたことがありますが、年の数だけ節分の福豆を食べる歳豆の風習についても今年は説明したいと考えていました。少し前に木の枡をもらったので、節分に使えるかもと考えて大事に取っておきました。まずは、日本の枡を見たことがない子ども達にこの枡を使って説明をしました。お酒を入れて飲むものだと知っている子もいました。枡酒ですね。水や粉を計るものにはどんなものがあるかなと言って、計量カップやスプーン、はかりなどを連想してもらい、それらとこの枡の違いについて発言してもらいました。木製とプラスチック製や金属製の素材の違い、計量カップは丸いけれど、枡は四角いと形の...
2025.02.09 23:00ひともじえほん体を使ってひらがなを書いてみようというとても楽しい絵本です。文章もリズミカルで聞いていても楽しく、次のひらがなを思い浮かべながら、どうやるのかな?とワクワクしてページをめくっては皆で大笑いと、とてもおもしろくて盛り上がりました。一筆で書けるひらがなは一人で、画数が増えると二人で、三人で、ちょっと小道具を使って、とだんだん難易度が上がるのもよかったです。自分たちでもやってみたい!と教室でも挑戦して「まがるところがはんたいだよ」「こっち向いてー」「もう少し上!」と見ている子が応援して、大騒ぎになりました。体を使ってひらがなを表現すると言う発想が新鮮で楽しかった様子です。ひらがなを覚えて楽しく遊ぶと言うと、かるた取りが一般的ですが、体を動かす要素もあって、ひ...
2025.01.22 23:00いわむらかずおさん「14ひきのひっこし」はじめとするシリーズで有名な絵本作家のいわむらかずおさんが亡くなられたと知りました。世代を超えて愛されている絵本を作ってこられた作家の方々の訃報が続き、なんとも言えないさみしい気持ちです。すてきな絵本をたくさんありがとうございました。これからもずっと子どもたちに愛され続けるお話だと思います。ご冥福をお祈りします。
2025.01.16 23:00かわいい国語辞典日本語の語彙を増やすためにはなるべく辞書を使って言葉を調べるようにしたいものですが、習慣にするのはなかなか難しいですね。おかあさーん、これどういう意味? 〇〇って日本語でどう言うの?と、お子さんにしつこく聞かれてついイライラしたり、「少しは自分で調べなさい!」と叱ったり、そんな経験はありませんか?今は辞書も小学生向けに工夫されたものが各種出版されていて、オールカラーで見やすかったり、引きやすかったりという工夫だけでなく、子どもが喜びそうなかわいいものも多いです。勉強する時にもできるだけ楽しく、好きなキャラクターでやる気が出るようにということでしょうか。小学生の女の子には絶大な人気の可愛いキャラクター「すみっコぐらし」が表紙だけでなく中にも描いてある国語...
2025.01.13 23:00日本のお正月1月最初のレッスンでは、日本のお正月の風習を感じられるような工夫をしてみました。例年クリスマスは取り上げることがあっても、日本のお正月についてはあまり取り扱えていないので、冬休みの間に色々と準備をしていました。教室入り口の扉に本物のしめ飾りを飾って、子ども達に実物を見てもらいました。「あけましておめでとうございます」と入ってきた子もいて、お正月の挨拶もしました。伝統的なシンプルなしめ飾りではなく、少しモダンなデザインのものでしたので、裏返して藁の部分をよく見せて、新しい藁で縄を作ってしめ飾りにし、お家の入り口に飾って新年を迎える風習をかいつまんで説明しました。「クリスマスリースみたいね」と言った子がいて、「そうだね。綺麗に飾って、楽しいクリスマスが来る...
2025.01.09 23:00学研キッズネット まんがひみつ文庫ジャンルとしては学習マンガになると思いますが、実際のところは企業や団体等とのタイアップ本と言えるものです。日常生活で知らないこと不思議に思うことを、丁寧にわかりやすく説明解説しマンガにしてあるので、子どもだけでなく大人が読んでもなかなか面白く読めます。ジャンルも結構多岐に渡っていて、色々な子どもの興味を惹きそうなのも良いと思います。紙製の本は一般販売はされていないようですが、サイトでは全部無料で読めますので、海外在住の子どもたちにとっては便利ですね。漢字にルビがふってありますが、内容的には小学校中学年から中学生向きです。もう少し小さい子には、大人が語彙の説明をしてあげればわかりやすく楽しめると思います。
2025.01.07 23:00絵本 Michi「の」と同じ作家、junaidaさんの作品です。この絵本も精密できれいな絵で、文字はなく、ページをめくってずっと道を辿っていける仕組みになっています。エッシャーの幾何学的な面白みのある絵を、もっと明るく優しくしたような印象です。子どもは迷路遊びが好きな子が多いので、立体感のある迷路遊びのような感じで真剣に見ていました。失敗して戻ったり、もしかしてこっちも行けるかもと別の道を辿ってみたりと、何度も繰り返し、その度に新しい発見がある絵本です。一緒に絵を見ながらたくさん日本語でおしゃべりして、楽しい時間を過ごせます。junaidaさんの絵本は特徴的な美しさがあって、非常に完成度が高いので、どの絵本もおすすめです。それだけに1冊が割と高価ですので、文庫の蔵書に...
2025.01.06 23:00絵本「の」「の」という格助詞ひとつで連体修飾語がどんどんつながっていき、同時にお話もどんどんつながって...そして最後に、ある仕掛けに気づいて、もう一度最初に戻って、今度はしっかりとあちこちを見て読みたくなる絵本です。挿絵がとても精密で綺麗なところもポイントです。子どもは精密に正確に描かれた絵を興味深くよく見ていますので、絵の中にもたくさんの発見がある絵本は、とても楽しんでくれます。空想の世界が自由に広がっていき、子ども達も違和感なくその世界を楽しめる素敵な絵本です。
2025.01.05 23:00へびのみこんだ なにのみこんだ偶然ですが、また「へび」の絵本です。こちらはストーリー性よりも視覚的に面白く計算されていて、子ども達の興味を引いた絵本です。デザイン的にも凝っていて、作者名を見てやっぱりと思ったtupera tupera さんの作品です。他の絵本も、おしゃれで楽しい絵本がたくさんありますので、参考になさってください。シンプルなお話ですが、ページをと効果的な絵がぱっと目に飛び込んできてとてもわかりやすく、こども達はとても喜びました。結末がわかっても何度も繰り返してみたくなるようです。
2025.01.04 23:00へび ながすぎる教室のあるボローニャの東洋美術研究所には、東洋美術に関する専門書美術書などの他に、約3000冊の日本語絵本の蔵書があり、文庫として管理されています。これらの絵本は毎週貸し出しもでき、また、教室での読み聞かせに使ったり、お迎えまでの時間に自由に読んだりと活用させていただいています。書架の背表紙を眺めるだけでは、子ども達が一人で絵本を選ぶことは少し難しく、同じような絵本ばかりを選ぶ傾向もありがちですので、ちょっと違った面白そうな絵本をピックアップして、皆で一緒に読んだり、机の上に並べておいたりして、蔵書をなるべく紹介できるように心がけています。蔵書にある絵本から、子ども達の興味を引いたものを少しずつご紹介していきたいと思います。
2025.01.02 23:00恭賀新年あけましておめでとうございます本年も微力ながら一緒に楽しく日本語に触れていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。1月は11日から平常通りレッスンを行います。 ボローニャ こどものにほんご