12月になると、クリスマスの絵本を読んだり、手に取る機会が多くなりますね。
クリスマスを題材にした絵本は、定番とも言える名作絵本も多いので、すでに何冊かお持ちだったり、読まれたことがある絵本も多いと思いますので、ちょっと変った切り口でクリスマスを描いている絵本をご紹介します。
舞台は、日本の昭和な感じの普通の家庭です。お母さんが姉さん被りでお掃除していたり、お父さんが手酌で日本酒を飲んでいたりと、どちらかと言うともう古い感じさえします。
でも、小さなクリスマスツリーも飾ってあって、お母さんが食卓でクリスマスケーキを作っていたりして、家庭の中の素朴なクリスマスの感じがよく出ています。
巨大な電飾がキラキラ光るクリスマスツリーもないし、山のようなクリスマスプレゼントもないし、すごいご馳走もないけれど、子どもがサンタさんが家に来るのを楽しみに待つ気持ちが、不思議な箱を通して伝わります。
海外に住んでいるとクリスマスはやはり大きなイベントで、宗教的に見ても、伝統的に見ても、こちらがクリスマスとしては正統なんだろうなと思わされますが、日本の、垢抜けない、地味だけれど心が温まるようなクリスマスを描いていて、印象的な一冊です。
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