2021.06.27 22:00動詞と形容詞なまえのことば、うごきのことば、ようすのことばという言い方で、名詞、動詞、形容詞の違いを学習しています。日本では国文法は小学校では習いませんが、イタリアの小学校では、イタリア語の品詞分解を学習しますので、イタリア語の主語、目的語、動詞、形容詞、副詞などの単語とその文法的意味は理解しています。中学年以上の子どもにはそれらの言葉も添えながら日本語で提示しています。名詞と動詞形容詞を見分けるのは難しくありませんが、動詞と形容詞の違い、形容詞と形容動詞の違いについては少し丁寧に練習します。まだ文法と呼べるほど掘り下げた内容ではありませんが、言葉の意味だけでなく品詞の違い使い方の違いをしっかり理解しておくことは、イタリアの中学以降に英文法やラテン語、古代ギリシャ...
2021.06.24 22:00漢字辞典いろいろ漢字学習の始めの頃は、漢字ドリルや練習帳で新出漢字の読み方書き方を練習することで十分なのですが、既習漢字が増えてくると熟語が増えますので、漢字1字だけでなく熟語の意味を理解して使えるようになることが大切になってきます。漢字を勉強する時に使いやすい漢字辞典を持っていると便利ですが、海外では、日本のように手軽に店頭で比較して買うことは難しいので、参考になるようにおすすめを紹介したいと思います。小学生用の漢字辞典なんて大差ないのでは?と思いがちですが、案外そうではありませんし、海外で育つ子どもには、漢字を学ぶ、熟語を調べる、辞書を引くことが日本の小学生より負荷が大きい場合も多々ありますので、できるだけ子どもが使いやすいわかりやすい物を選んで漢字学習の助けにし...
2021.06.20 22:00小学校の思い出イタリアの小学校は5年制ですので、5年生と4年生を終えた2人に「小学校の思い出」について作文を書いてもらいました。卒業する子は、この5年間の楽しかった思い出を、9月から最上級生になる子は、コロナ禍で大変だった一年を、それぞれ振り返って書いてくれました。イタリアの学校でのこの一年の思い出 2011年生まれ女児今年はコロナのせいで楽しいことはほとんどできませんでした。いつもマスクをつけていなくてはならないし、友だちに近づいてもいけないし、さわってもいけないし、おやつも交かんできませんでした。さいしょのころは体いくのじゅぎょうもできませんでした。遠足もないし、フェスタもなかったです。でもコロナのおかげでいつもマスクをつけていたので冬でも一ども...
2021.06.17 22:00リレー作文リレー作文とは、少しずつ作文を順番に書きつなげ、お話を完成させるものです。話の展開や結末がどうなるかわからないので、書いていても面白く、遊び気分で作文に親しめます。授業がオンラインの今は、原稿用紙に書いて回していくことができませんので、順にお話を言ってもらい、私が口述筆記のようにキーボードで共有画面に打ち込んでいく方法を取りました。子ども達が読めるようにひらがな多めで打ちましたが、ここに記載するに当たって漢字に変換した部分もあります。この日は大きい学年2人の授業でしたが、男児は、ハードアクションの話として進めて行きたいのに、女児が「おだんご」や「一目惚れ」「告白」などイメージが違う単語を盛り込んでくるので、皆で笑いながら続けました。いつまでも続けられそ...
2021.06.12 22:00パフェを考えて名前をつけようイタリアは夏休みに入りましたが、今年は7月末までレッスンを予定しています。日本へ帰国できないのなら、少しでも日本語を勉強しましょうという主旨ですが、やはり楽しく夏の気分で取り組んでもらいたいので、ちょっと変わった宿題を考えたりしています。カタカナを書いてもらうために、ただ文字を列記するだけでは退屈なので「オリジナルのパフェを考えてそれに名前をつけましょう。もちろんパフェの名前はカタカナですよ〜」と言ってあります。字を書くより絵を描く方に時間がかかっていると思いますが、「楽しかった!」と喜んで取り組んでもらえたようです。好きなものをいっぱい乗せた楽しいパフェを考えてくれましたので、ご紹介します。
2021.06.07 22:00やってみたいこと頭の中の考えを日本語で文章化する練習になればと考えて、作文を宿題にしていますが、なるべく子ども達が思い浮かべやすいような事柄をテーマに選ぶようにしています。たくさんお話ができても書き言葉にするのがまだ難しかったり、書くことの負荷が大きくて、思いついてもスラスラと筆が進まなくて苦痛になる場合もありますので、色々と手助けや工夫が必要だと感じています。会話は相手が拾ってくれますので、文章として不完全でも、言いっぱなしでも何とか成り立ちますが、作文になると、どんなに短くてもある程度の起承転結や、結論と呼ぶほどでなくても終わりとして座りの良い文章で締めくくる必要もあります。たとえ短文であっても、まとまりのあるものを書かないとなりませんので、海外で育つ子どもにはこ...
2021.06.02 22:00鬼滅の刃 ノベライズ「読まされる」ではなく、「このお話面白いから聞いて!」や「この本好きだから読みたい」という気持ちを大事にしたいので、音読には教科書だけでなく、自分の持っている本の中から読んでもらうこともあります。先日、5年生の男の子が音読してくれたのが、漫画、TVアニメ、映画でも人気の「鬼滅の刃」のノベライズ版でした。TVアニメのお話をノベライズしてあるとのことで、文章ばかりではなく、挿し絵も結構あるようでした。ご存知の方も多いでしょうが、「鬼滅の刃」は登場人物の名前も凝っていて難しい漢字が多いですし、時代設定が大正時代ということもあって、物語の背景や会話や文体も固かったり古めかしかったりしますが、この本は全ての漢字にふりがながあり、小学生でも読めるようになっています...