2017.11.23 23:00ドラえもんの日本語教材海外での日本語学習は、教材選びも色々難しく、日本の学校のように国語教科書でずっと勉強できるケースばかりではありません。特に中学生以降は、学年相当の国語教科書では難しく、かと言って、外国人向け日本語教材では、社会人向けに編纂された教材がが多いので、ビジネスシーンの話題ばかりだとか子どもには例文がピンと来ないことも多く、丁度よい、使いやすい教材はなかなか見つけにくいと感じています。初級を終えた程度の高校生を対象に考え、ドラえもんの漫画で楽しく、実践的に日本語を学べる教材がありました。英語表記ですが、高校生や大学生なら英語圏以外で育った子供でも読んで理解できると思いますし、あるいは親が現地語に訳して使う事もできるでしょう。ドラえもんの漫画で親しみやすいだけで...
2017.11.18 23:00絵本の次に少しずつ長い文章も自分で読めるようになったら、だんだんと絵本から児童書に移行して、読書の楽しみを広げてあげられるとよいですね。いきなり挿絵のない文字ばかりの本を与えるのでなく、カラーの挿絵が多めにあり、楽しく読める児童書をまず選んでみてください。結構長い文章も読めるのに、絵がない本はおもしろくないと手に取らない子にも向いています。福音館書店のランドセルブックスのシリーズには、小学校1、2年生の子ども達にぴったりの本が色々あります。小学校低学年が対象の本ですが、海外に住む子どもなら、もう少し大きい子が丁度読めるような文章だと思います。「こぶたのピクルス」も、カラーの挿絵が多くあり、お話もかわいらしく、読みやすい児童書です。いずれも、子どもが自分で読むだけ...
2017.11.16 23:00ピンポイントで使える問題集特定の文法事項に絞り込んでシリーズ化されており、ピンポイントに学習できるドリルです。問題はやさしいものから順に難しいものへ配列されていますので、最初のページから少しずつ学習を進めることができ、問題文の漢字にルビを振れば、対象学年より下でも使えると思います。小さなサイズで1回分の問題数はそれほど多くないのですが、全体はそこそこページ数がありますので、1冊全部練習すれば結構な練習量になります。敬語は、海外に住んでいると実際に使う場面があまりなく、理解させることが難しいものの一つですし、こそあど言葉は、国語教科書の単元では3年生で学びますですが、実際は、1年生から国語ドリルの設問に「これはなんですか」「それはなんですか」とあり、子供がつまづくポイントの一つで...
2017.11.13 23:00日本語話者の母親として思うこと 娘の日本語学習から手が離れた現在、娘への接し方や学習の進め方など反省点はありますが、最終的には、いろいろ苦労もしたけれど諦めないで良かったと感じています。しかし娘自身は、まわりのイタリア人の子ども達と何ら変わらない生活をして、ただ日本人の母を持つイタリア人として気楽に育ちたかったのではないだろうかと考えなかったわけでもありません。 これは結論が出ないことかもしれませんし、今からやり直せることでもありませんが、娘の成長過程において、日本語をどうしたら良いのかといくら思い悩んでも、私には日本語を切り捨てるという考えはできませんでした。一番楽に喋れる言語で、自分の子どもとは話をしたいと思いましたし、母にしてもらったように、日本語で絵本を...
2017.11.10 23:00にほんごeラーニング日本語を学ぶ成人外国人のための自習講座のサイトです。海外で継承語として日本語を学ぶ子どもには必ずしもぴったりではない面もありますが、ひらがなカタカナの読み書きを学ぶ講座や、日本語初級レベルのやさしい日本語で書かれた短い読み物を読んで質問に答えるという講座もありますので、いつもの日本語学習にプラスして使ってみることもできそうです。中学生や高校生が、継承語というより第二第三外国語として日本語を学ぶのには結構便利に使えそうです。自習コースは無料ですが、受講登録が必要ですので、保護者が登録して使い方等をサポートしてあげてください。また、日本語話者でない家族にも、初級からレベル別に色々な講座がありますので、興味を持ったら気楽に始めてもらえるように思います。
2017.11.08 23:00日本語で九九かけ算の式と答を順番に唱えるのが、イタリアの九九です。「ににんがし、にさんがろく、にしがはち…」と語呂がよく口ずさみやすい日本の九九に比べて、イタリアの九九は、短縮にも語呂合わせにもなっていません。2×2=4 は、 Due per due e quattro(ドゥエ ペェル ドゥエ エ クワットロ)とそのままです。日本語訳すれば「 にかけるにはよん、にかけるさんはろく、にかけるよんははち」と、ただ順に暗記するだけなので、9の段まで覚えるのも大変そうですし、思い出すにもこれで早いのか遅いのか、日本の九九に慣れている者としてはとても不思議な気がします。「日本語の方が確かに思い出しやすく早い段もある」と娘も言っていました。日本語での数字の読み方を完全に分かっ...