都道府県名の漢字

2020年度から新しい学習指導要領が実施されることに伴い、小学校6年間で習う漢字の数は、20字増えた1026字になります。

増えた漢字は、都道府県名に使われる漢字で、4年生に配当されています。

移行措置として、2018年度の4年生と2019年度の4、5年生も、これらの漢字を学習することになります。



都道府県名の漢字には、例えば、愛媛、岐阜、新潟など、大人でも少々難しい漢字が多くあります。

海外で育つ子ども達に漢字をどの程度あるいはどこまで勉強させるのが良いのかは、なかなか難しい問題で、漢字学習に関して悩みは尽きないのですが、そこに又難しい漢字が少し追加された現実にどう対応するのがよいだろうかと考えています。

海外で育つ子どもの日本語学習は、ご家庭の方針や状況、子どもの置かれた環境や能力によって、色々な目標やゴールがあって当然だと思いますので、指導要領に必ず従う必要はないのですが、もし毎年日本の小学校での体験入学を希望されているのであれば、4年生になる前にある程度準備しておいた方がよいかもしれません。

「さっぱりわからない、なにこれ?」と漢字に一層の苦手意識を植え付けるような結果はできれば避けたいところですし、「あ、それちょっと知ってるよ」位の知識があれば、教室でもぽかんとせずに済むのではという、言ってみれば親心でしかないのですけれど。


海外で育つ子ども達は、日本の地理や地名に馴染みがないことも多いので、まず都道府県名の漢字を覚える以前のベースを作った方がよりスムーズではと思います。

ゲームや読み物を通して、都道府県名に触れる機会を作ることは海外でも可能です。

日本地図を部屋に貼るだけではなく、すごろくゲームや日本地図のパズルなどが、各種市販されていますので、子どもが興味を持って繰り返し遊んでくれそうな物を選ぶとよいと思います。

日本地図を見て調べながら、自分ですごろくを作るのも楽しそうですね。



こども向けの都道府県に関した読み物も便利です。

ゲームやパズルと併用して、知識を増やすこともできますし、日本語での読書にもなります。

また一人っ子ですごろくゲームの相手が親しかしない場合は、一人でも楽しめる読み物の方が手軽かもしれません。下記の他にも、色々と市販されているようです。



こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス