小学生の日本語学習には、市販の国語ドリルを使っておられるご家庭も多いと思いますが、海外で育つ子どもにぴったりの物は、実は少ないことも事実です。
日本語に接することが圧倒的に少ない生活ですから、たまに日本語を勉強するよりは、毎日少しでも日本語を勉強する習慣をつけてもらいたいのですが、問題を終えるのに手間取ったり、面倒くさがったりとなかなか難しいことが多く、読むことにまだ慣れていないと設問から読み取れなかったり、まず設問の単語から知らなかったり、書くことがまだスムーズでない場合は書くだけで疲れてしまったり、設問を全部やり終えることが大変だったりと、色々と子どもにとって難しいポイントがあります。
毎日勉強する習慣にしたいと思っても、子どもが負担に思うような内容と量では続きませんし、現地校の宿題や他のお稽古事などもありますから、日本語だけに時間をたっぷり取ることもできません。
このドリルは、「朝5分」というタイトルがついているように、ごく短時間でできるように考えられたドリルです。サイズも小さく、一枚に短い文章とその読み取り問題がごく少量載っています。
文章は短いだけでなく、子どもが興味を持って読むような題材が選んであり、設問もパターン化しないように工夫されています。価格も手頃な割りに問題数も多く、一年生から説明文のドリルもあるところも高ポイントです。
日常会話に目立った問題がない子どもでも、正しく文章が読めるかどうかはまた別の問題です。
正しい読解能力も一年生から少しずつ育ててゆければ理想的ですので、読解に特化したドリルをお探しの場合は、スタートとしてこのような配慮のあるドリルから始められるのが良いかと思います。
ドリルのサイズが小さく、回答欄もあまりスペースが広くないので、一年生でまだ字を書く時に大きさをセーブすることが難しい子が多いと思いますから、ページを拡大コピーして使うようにすると書きやすくなります。
0コメント