漢字は、新出漢字を1字ずつおぼえるだけでなく、できるだけ熟語も一緒におぼえてしまうのが、結局一番確実で実用的だと感じています。
一年生は、新出漢字は80字でやさしい漢字が多く、熟語も限られていますが、それでも、例えば「男」「女」「子ども」が読めても、「男子」「女子」が読めないことはよくあります。
特に、海外で育つ子どもは日本語に触れる機会が少なく、家庭内の日常会話がせいぜいですから、「男の子」という言葉は出てきても、「男子」は日常会話にはあまり出ない言葉ですから、そう言う面でも弱いのだろうと感じています。日本語を話す親が、意識して難しい表現や漢語を使って会話したり、日本語で辞書を引いたり、本を読んだりしない限り、なかなか熟語の知識は増やせません。
一般的な漢字ドリルも漢字の音読み訓読み、書き順、部首の他に、その漢字を使った熟語をいくつか例文にあげていますが、一通り練習しただけでは記憶に残らないのが現実です。
漢字は、ぜひ熟語でしっかり練習させてあげてください。一度ではなかなか全部おぼえられませんので、何度も繰り返し練習するのがコツだと思います。
海外で育つ子どもは、時間的な制約もあり、漢字は本当に負担になることが多いのですが、熟語の意味を理解し、せめて読めるようになれば、会話も読書もどんどん年齢相応に進歩させることができます。
熟語を集めた漢字ドリルもいろいろ出ていますので、参考になさって下さい。
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