関西弁の絵本


関西弁の絵本いろいろです。

「じごくのそうべえ」は、上方落語の語り口の良さが充分に生かされ、ダイナミックな絵とともに大笑いできる楽しい絵本です。

他の2冊は、英語からの翻訳で、なぜか日本語が関西弁になっていますが、もしこの翻訳が標準語だったら、やっぱり少し感じが違っていただろうなと思わせる関西弁の良さがあります。

「みつけてん」の作者ジョン・クラッセンには、他にも有名な関西弁翻訳の絵本がありますが、そちらはお話の結末がシュールで、大人なら「ああ、そういうことか」とクスッと笑えるのですが、こどもには理解しにくいでしょうし、「どうして?」と聞かれた時に少々難しいのではと思いますが、この「みつけてん」はそのような毒っ気がなく、安心して読み聞かせられます。また、大変文字が少ない絵本ですので、ひらがなを読み始めた子どもでも、読める絵本です。

関西出身の方なら、関西弁ネイティヴとして自信を持って読み聞かせられますし、親子で懐かしい関西弁でほっこりするのも楽しいものです。

関西弁だけでなく、名古屋弁、博多弁、秋田弁など各地の方言の絵本も探すと色々ありますので、出身地の方言の絵本を見つけてぜひ読んであげてください。

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス