2021.12

今年はまさに「無事に」レッスンを終えることが何より大事なことでしたが、9月から12月まで教室でレッスンを続けることができました。いろいろな幼稚園や小学校に通う子供たちが集まる教室ですので、感染のクロスポイントにならないようにと、当初子ども達はワクチン接種対象ではなかったこともあって、可能な限り注意を払うよう努めましたが、教室でのレッスンが続けられたのは、保護者のご理解とご協力があってこそと深く感謝しております。イタリアも感染者数が伸びており、新学期から学校の対応などがどうなるのか心配ですが、いろいろな制約の中でも子供たちの日本語への興味関心へのお手伝いができるようにと思っています。そして、来年の夏休みこそみんなが日本で楽しい経験ができるように心から願っ...
十二月　八日　水よう日今、わたしと妹でアドベントカレンダーをまい日かわりばんこにあけています。アドベントカレンダーとは、十二月一日からクリスマスまでカレンダーの日づけのとびらをまい日あけると、中にいろいろなしゅるいのチョコレートが入っています。十二月六日のことです。妹がとびらをあけるばんでした。妹がとびらをあけたらなんとそこだけに、きょ大チョコレートが入っていました。これは、わたしが一ばんほしかったものです。わたしはにくたらしいと思いました。（きょ大チョコレートあまってにくさ百ばい）2014年生まれ　女児子ども達の日記や作文を読むのはいつも楽しいのですが、この日記には大笑いしてしまいました。「可愛さ余って憎さ百倍」を上手に自分の体験に当てはめて締めくく...
作文の課題は、できるだけ具体的に、子供たちが思いつきやすく書きやすい事柄をテーマに選ぶようにしていますが、書くことに慣れてきたからだけでなく、精神的な成長も考え合わせて、少し抽象的なテーマで書いてもらいました。時間という抽象的な事象から自分の好きな時間という具体的な話に広げ、思っていること、感じていることを書く必要が出てくるので、それをどのように表現し、まとめるかというのが主眼です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 私の一番好きな時間    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2011年生まれ　女児私の一番好きな時間はクライミングをしている時です。なぜかと言うと、最後のホールドをつかむ...
興味深く上の記事を読みましたので、ご参考まで。日本の中学校では、朝読書と名づけて始業時間前に読書をする時間があり、娘が夏休みの一時帰国の間通っていた時に実際に経験しました。各自が好きな本を持って来て読むのですが、漫画や写真集、図鑑などは禁止で、文字が多い本でという決まりがあったそうです。それでも、読書が好きではない子はできるだけやさしい本を選んで持って来ているみたいだと娘は話していました。このアンケートの結果も、それに近いものがあるような印象を受けました。記事にもあるように、中学生のランキングに小学生向けの児童書が結構入っていますね。逆にいえば、これらの本は、日本の中学生にとって気軽に読める内容の本が多いので、童話を卒業した年代の海外で育つお子さんに日...
もし日本の有名な人に何か質問をするとしたら、誰にどんなことを聞いてみたいですか？と言うテーマで書いてもらいました。自分の頭の中に浮かんだことをある程度まとまった形の文章でわかりやすく書く練習です。彼女が選んだ人物は、YouTuberのヒカキンさんでした。ヒカキンさんを知ったのは偶然とは言え、日本語で検索したからこその出会いだったのかもしれません。遠いイタリアから小学生がヒカキンさんの番組を楽しく見ながら、色々なことを考えているなんて、距離があってもまるでないようで、でも聞いてみたくても聞けないし、そんな不思議な世界が広がっているのだなと感じました。ヒカキンさんの知名度は教室の小学生が皆知っているくらいで、インターネットの便利さと彼の面白さには感謝しかあ...
ま法が使えるとしたら　　　　　　　　　　　　　　２０１１年生まれ　女児もしま法が使えるとしたら、わたしは物をほかの物に変えられるようになりたいです。なぜかというと、わたしにはやってみたいことがたくさんあるので、先ほど言ったま法で何かをドラえもんに変えてしまえば、ドラえもんの道ぐでやりたいことができるからです。たとえば、タケコプターで空を飛んだり、グルメテーブルかけで日本のおいしい物を食べたりいろいろなことができるからです。もし魔法が使えるとしたら、何がしたいですか？というテーマで書いてもらいました。自分の頭に浮かんだ空想を文章化することが主眼ですが、空想も現実的に考えて、こうすると便利だし、こっちの方がいいよね！というところが彼女らしくて面白いです。「...