12月の日記より

十二月 八日 水よう日

今、わたしと妹でアドベントカレンダーをまい日かわりばんこにあけています。アドベントカレンダーとは、十二月一日からクリスマスまでカレンダーの日づけのとびらをまい日あけると、中にいろいろなしゅるいのチョコレートが入っています。

十二月六日のことです。妹がとびらをあけるばんでした。妹がとびらをあけたらなんとそこだけに、きょ大チョコレートが入っていました。これは、わたしが一ばんほしかったものです。わたしはにくたらしいと思いました。(きょ大チョコレートあまってにくさ百ばい)

2014年生まれ 女児


子ども達の日記や作文を読むのはいつも楽しいのですが、この日記には大笑いしてしまいました。「可愛さ余って憎さ百倍」を上手に自分の体験に当てはめて締めくくっているところに感心しました。ユーモアもあるし、オチが本当に効いていますね。

ただ「くやしかったです。」と書いて終わりにするのではなく、ことわざを思い出し、自分の気持ちにぴったりだと感じてくれたことも、うれしく思いました。

勉強したり本で読んだりして知ったことばを実際に使ってみることで、子ども達の日本語の表現が生き生きしてくるので、ことわざ、古事成語、オノマトペ、比喩など、文章表現の幅を広げる要素も低学年から楽しみながら少しづつ提示していきたいと思っています。












こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス