2017.12.20 23:00まん中のこどもたち国際結婚の両親の間に生まれた子どもがアイデンティティーを確立していくという、言わば永遠のテーマを描いた作品です。国籍と言語、母の言葉と父の言葉、いろいろな事の狭間にいる子どもの気持ちを代弁してくれているように思います。筆者は台湾生まれで3歳の時に日本へ移住し育ったという経歴から、当事者としてその成長途中に様々な経験や思いををされているのだろうと思います。国際結婚で生まれた子供は、「ハーフ」又は「ダブル」と呼ばれますが、「半分」でも「2倍」でもなくて「まんなか」だという視点にとても共感しました。これからますます、海外で育つ日本にルーツのある子どもや日本で育つ外国の子どもは増えてゆくはずです。対岸の火事と言い切れるその想像力のなさに、悲しさを通り越して呆れ...
2017.12.18 23:00赤ちゃんの時に聞いていた言語の音声をおぼえている大学で日本語を学んでいるイタリア人から「クラスに母親が日本人の学生がいるけれど、日本語を知らなくて、教科書を読む時に日本語の発音がきれいなところしかイタリア人と差がないので、びっくりした」という話をきいたことがあります。いくら母親が日本人でも、日本語の読み書きを勉強せずイタリア語で育ったとしたら当然の結果ですから、そんなにびっくりしてあげないでと思いましたが、発音だけはやはり違うんだなと印象に残りました。その後に、この研究発表を目にする機会があり「やっぱり研究した方がいるんだわ」と思った次第です。まだ言葉を話さない乳児の時に、良質で充分な量を耳にしていた言語の音素を、成人になってその言語を忘れてしまっても聞き分けることができるというデータが出ています。...
2017.12.10 23:00クリスマスの絵本12月になると、クリスマスの絵本を読んだり、手に取る機会が多くなりますね。クリスマスを題材にした絵本は、定番とも言える名作絵本も多いので、すでに何冊かお持ちだったり、読まれたことがある絵本も多いと思いますので、ちょっと変った切り口でクリスマスを描いている絵本をご紹介します。舞台は、日本の昭和な感じの普通の家庭です。お母さんが姉さん被りでお掃除していたり、お父さんが手酌で日本酒を飲んでいたりと、どちらかと言うともう古い感じさえします。でも、小さなクリスマスツリーも飾ってあって、お母さんが食卓でクリスマスケーキを作っていたりして、家庭の中の素朴なクリスマスの感じがよく出ています。巨大な電飾がキラキラ光るクリスマスツリーもないし、山のようなクリスマスプレゼン...
2017.12.01 23:00海外でも同じです偶然にこのtweetのまとめを見つけたのですが、私がやってきたことを見られていたのかと思ったくらい、ほとんど同じことを自宅で娘にしていました。多分、海外で日本語教育に熱心なご家庭なら、全部ではなくても実践されていることが多いだろうと思います。私自身は幼児教育と意識していたわけではないのですが、これ位やらないと家庭内が日本語環境にならないとは思っていました。母子の会話だけでは足りないと実感していたのだろうと思います。イタリアの場合特に、自宅を常にピカピカに掃除してきちんと物が片付いているお家が多い上、インテリアのこだわりも多いので、ごちゃごちゃしたものを壁に貼ったり、デザイン性に優れない時計をかけたりするのは抵抗されることもあるのですが、そこは子どもの日...