感情を表すことばが、あいうえお順で柔らかなトーンのかわいらしい絵とわかりやすく適当な分量の文章で、説明されています。漢字にはふりがな付きです。
例文も子どもによくある場面が選ばれているので、ことばの意味や使い方がわかりやすくなっています。
辞書のように堅苦しくもなく、物語のように文字が一杯でもなく、本のボリュームも厚過ぎず薄過ぎず、子どもがいやがらず気楽に読んでくれそうな作りになっているのもよいと思います。
ちょっと複雑な感情を理解し始め、言語表現をどんどん豊かに育ててあげたい、まさに「9歳」前後の子どもにちょうど良い言葉が選んであり、幼児向けの語彙の本では単調で単純すぎるけれど、国語辞典を読む程お勉強したいわけではないと言う子どもにドンピシャかもしれません。
日本語の会話で「マジ」「ウザい」「ヤバい」だけでほとんどを表現するようになる前に、そして、現地語の語彙が増える一方で日本語の語彙をどうして増やしたらよいか気になってきた頃に、まずはこのような1冊はいかがでしょう。
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