日本語でアニメを見たり漫画を読んだりはしても、読書はあまりしてくれない。もう少し文章の多い本も読んでくれたら...という親の悩みは割と多いのではないでしょうか。
子どもの年齢に合った興味のあるテーマで、表記は総ふりがな、文章も平易でわかりやすく、できれば挿し絵もあって、文字での理解の助けになるような本があれば、日本語の読書を億劫がる子どもでも、ちょっと読んでみようかなと思ってくれそうです。
そういう視点で子どもの本を探していた時に見つけたのが、このシリーズです。
アニメや漫画に出てくる話を題材に、空想の世界の出来事を真面目に科学的に考えてみるというコンセプトで、表紙を始め絵はアニメ調で、題材もドラえもん、サザエさん、コナン、ドラゴンボールなど様々な漫画やアニメの出来事を科学的に解説してくれます。
科学の視点での解説ですので、簡単な文章とは言え、漢字の熟語、漢語が多く使われ、普段の日常会話では使わないような細胞、薬品、骨格、免疫機能などのちょっと難しい語彙がたくさん出てきますので、知らない言葉の勉強にもなります。
漢字は全部ふりがな付きですので、漢字が多くて読むのが嫌だと思いがちな子どもにもおすすめです。
日本のアニメや漫画について既に読んだり見たりしたことがあって知識があり、ある程度日本語を読めるお子さんなら楽しんで読めるでしょう。年齢で言うと、10才くらいの子どもに丁度良い内容とテーマだと思います。特に男児は文学作品や物語を嫌う傾向も多いので、このような軽い内容だけれども結構文字がある本は貴重です。
下の角川つばさ文庫のサイトでは中味を試し読みできます。
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