「たれてる」

面白い絵本をたくさん作っておられる鈴木のりたけさんの絵本です。

先にご紹介した絵本「かける」に近い感じですが、こちらはドキドキハラハラ続きが気になる面白い仕掛けになっています。

結末がわかっても、子ども達はきっと何度も繰り返しもう一回読んでと言う絵本だと思います。

わかっていても面白い、楽しい、次がまた見たいという子どもの心理をよく掴んでいる絵本だなと思います。

絵がリアルで臨場感いっぱいなので、子ども達にとっては一緒に「あ!どうしよう!」を体験している気持ちになれて、楽しさ倍増です。

文章は少なく短いので、日本語の語彙がまだ少ないお子さんでも問題なく読み聞かせられると思います。絵の迫力で日本語を実感できる作りになっていると言っていいでしょう。

現実に起きたら困るけれど、もし起きたら面白い出来事を絵本の中でたくさん経験させてあげて親子で大笑いしてみてくださいね。

タイトルにもある通り「?」と「!」がいっぱいの楽しい絵本です。


こどもの  にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス