私も同じように感じており、やはり記事になりましたので、上記のリンク先等をお読みください。
確かに大坂なおみ選手は日本国籍も持ち、現在日本選手として試合に出場しているわけですが、日本語でインタビューに答えなければならない決まりはないですし、彼女が教育を受け一番長く生活した国の言葉(つまり英語)で質問するのが普通だろうだと思います。
片言の日本語を引き出して、それでインタビューしたことになるのでしょうか。
カズオ・イシグロ氏がノーベル賞を受賞した時に「日本語でお願いします」とインタビューする人がいたとしたら、失笑されて終わりだったでしょうし、誰もしませんでした。
なのになぜ大坂なおみ選手にはいつまでもこういうことをするのでしょう?
英語が第一言語で日本語は片言レベルだとわかっている人物のインタビューに、英語を理解しない日本人を送り込むマスコミがあるとしたら、報道のプロとして全く理解できません。
片言の日本語を言わせてそれを記事にしたいと言う意図があるのなら、なんだか失礼だと思います。
21歳とまだ若くてもプロ選手ですし、試合やテニスについて彼女の感想や考え方等を引き出す本質的な質問をするべきなのに、食べ物は何が好きかとか、小娘だからバカにしてるのかと思われても仕方ないレベルです。
そして、恥ずかしげもなくこういう事ができるのは、国籍と人種及び外見と使用言語が1対1対1でイコールなのが当然だと素朴にも思い込んでいる日本に住む日本人をまさに具現化しているように感じます。
この空気こそが、2つ以上の国にルーツを持つ子どもや、様々な事情で生まれた国ではない所で育つ子どもに苦しい思いをさせている現状の原因の一つではないかと感じます。
日本に比べれば、イタリアは色々な髪の毛や肌や目の色の人が住んでいますので、その点ではもう少しおおらかな理解があるようには思いますが、全く人種差別がないわけではありません。
多分他の国でも同じような状況ではないでしょうか。
色々な特性と属性を持つ人が不当な扱いを受けず自分らしく生きられる世界になるように、日本語とイタリア語を話してくれる子ども達を見ながら思っています。
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