2025.07.21 22:00グロテスク参議院選挙の結果には色々と思うところはありますが、今回の選挙で特に目立ったのは、「日本人ファースト」に代表される外国人排斥の考えを大なり小なり各政党が打ち出したことでした。日本国籍の人だけが日本に住んでいるのではなく、在住許可のある労働者は国籍に関係なくそれぞれに応じた税金を納めているはずです。日本国籍の人でも、理由があれば税金を免除されたり、法律違反と知りつつ脱税している人もいるはずです。犯罪者は国籍に関わらず取り締まるべきなのに、違法外国人と名付けて国外追放と強調するのは、決して良い感じはしません。日本国籍者は国外追放できませんが、取り締まることはできるはずです。裏金議員とか取り締まってますか、本当に?近視眼的に多くの不満を外国人のせいにし、外国人...
2025.07.16 22:00漢字のフォント漢字の勉強は、海外に住む子ども達にとって特に手強い分野ですので、漢字はむずかしい、漢字は大変といった苦手意識を最初に植え付けないように注意し、ゆっくりでも確実に進めていきたいと考えています。アルファベットを学校で習い、流れるようにくるくると書き進む筆記体も勉強している子ども達にとっては、漢字はカクカクした塊で、縦横に線が交差していてまぎらわしく、点の有無、横棒が1本か2本の差で違う字になってしまうという、やっかいな代物です。それに加えて、フォントによる形の違いや、活字と手書き文字の違いなども加わりますから、なるべくわかりやすく見分けやすいフォントの教材やドリルを使うことも大事だと感じています。UDデジタル教科書は、拡大コピーした時もシンプルでわかりやす...
2025.06.09 22:00日本語禁止な家庭色々とツッコミどころはありますが、興味深い動画でした。日本に住んでいる国際結婚家庭で、日本語母語話者の親が日本語を一切子どもと話さないのは、大きくなってからはともかく、乳幼児期にはどうなのかなと思わないこともないですが、(日本に住んで日本語で教育を受けて育つなら、いくら家庭内日本語禁止でも日本語は普通に習得すると予想しますが、幼児期の母子のふれあいが全く日本語で行われないことで何かを喪失するのかには興味はあります)これぐらい徹底しないと英語あるいはその他の外国語を日本在住では習得できないというのは、理解できると思いました。でも、その言語の母語話者である外国人のお父さん達がちょっと母親に丸投げしすぎているような気もしました。父親は、仕事があって子供と接す...
2025.06.04 22:00わたしのお弁当アメリカでは、5月はアジア・太平洋諸島系アメリカ人文化遺産月間(AAPI Heritage Month)」に制定されており、各地でアジア系・太平洋諸島系のアメリカ人やそのコミュニティの文化や歴史に光を当て、社会の多様性を称えるイベントなどが開催されます。ニューヨーク市は取り組みの一環として、AAPIの子どもたちのお弁当を紹介する「What’s In My Lunchbox(私のお弁当の中身)」という企画をソーシャルメディアで展開。ハフィントンポスト サイトより抜粋日系、韓国系、フィリピン系の子供達がそれぞれ自分のお弁当の中身を見せて説明してくれる動画です。どの子のお弁当も美味しそうで、子供達の説明もとても上手です。人種の坩堝と呼ばれるニューヨークらしく...
2025.05.22 22:00マイノリティであることについて海外で子どもを育てていく上で、言語や教育、躾以外にも親として初めて気づき、考えざるを得ないことは色々あります。国籍人種の問題もその一つです。少なくとも未成年の間は国籍保留が可能で、二つ国籍を持っているのに、イタリアではアジア人として扱われ、日本ではガイジンとして見られることは普通にありました。幸いにも、娘は毎年の一時帰国で日本の学校に通った時もいじめられたりしたことはなかったのですが、逆に言うと、日本語が上手だね、かわいいね、英語も喋れる?等と無邪気にチヤホヤされることにも正直少し違和感はあっただろうと思います親切に言ってくださっているとわかっていても、それをわざわざ口に出す日本人の素朴さと言うかナイーブさ(褒めてません)を、娘は早くに気づいたことでし...
2025.01.22 23:00いわむらかずおさん「14ひきのひっこし」はじめとするシリーズで有名な絵本作家のいわむらかずおさんが亡くなられたと知りました。世代を超えて愛されている絵本を作ってこられた作家の方々の訃報が続き、なんとも言えないさみしい気持ちです。すてきな絵本をたくさんありがとうございました。これからもずっと子どもたちに愛され続けるお話だと思います。ご冥福をお祈りします。
2024.12.17 23:00ブックサンタ今年もクリスマスが近づいてきました。ブックサンタになって本をプレゼントできる仕組みがありますので、ご興味関心のある方はぜひどうぞ。どんな子どもにもせめてクリスマスに楽しい思い出があるように、小さなことですが協力したいと思っています。また、このサイトには年齢に応じた本が紹介されており、そこからプレゼントしたい絵本を選べるのですが、どんな絵本が出版されているかをざっと見ることができますので、日本の本を簡単に見比べることができない海外在住の方にも参考になるかと思います。
2024.10.29 23:00せなけいこ さん絵本作家せなけいこさんの訃報を知りました。中川季枝子さんに続いて、何度も何度も読んだ絵本の作家が亡くなられたことに、娘もびっくりすると共に少しショックのようでした。「おばけのてんぷら」「めがねうさぎ」は特に思い出深く、レトロな雰囲気の絵も可愛くて、何度読んでも楽しい絵本の一つです。今でも自宅で揚げ物を作る時には、残った衣だけを揚げたものを「おばけのてんぷら」と呼んで娘と二人でふふふと笑っています。小さい頃からあった絵本を娘と一緒にもう一度手に取って読むことができたのは、このお二人のように長く愛される絵本を作ってくださった方がおられたからで、本当に幸せだったと思います。ご冥福を心からお祈りします。
2024.10.21 22:00母と国家少し古い記事ですが、大変興味深い対談でした。温又柔さんと信田さよ子さんの視点から語られることが、海外で子供を育てた自分にも思い当たることだったり、うっすらと感じていることだったりと、色々と突き刺さりました。抽象的な話のようでありながら、実に具体的にお二人の言わんとしていることがわかってしまうこの感覚は、海外でお子さん(特に娘さん)を育てている日本人女性ならわかっていただけるのではないかと思います。ご興味のある方はぜひお読みください。
2024.10.18 22:00中川季枝子さん「ぐりとぐら」の作者 中川季枝子さんが亡くなられたというお知らせがありました。私自身も小さい頃にたくさん絵本を読んだ記憶がありますし、娘にもたくさん絵本を読み聞かせしてきましたが、「ぐりとぐら」シリーズや「いやいやえん」は忘れることができない絵本の一つです。イタリアに住んでいても日本語で同じ絵本を一緒に楽しめたことは、大きな喜びでした。私が好きだった絵本を娘も必ず気にいるとは限らず、また娘が気に入った絵本がどんな子にも人気があるとも限らないのですが、「ぐりとぐら」は小さな子どもには引き込まれる世界があって、何度読んでも楽しい絵本だとずっと感じています。たくさんの子ども達に愛される楽しい絵本を届けてくださって、本当にありがとうございました。心からご冥福を...