2024.10.29 23:00せなけいこ さん絵本作家せなけいこさんの訃報を知りました。中川季枝子さんに続いて、何度も何度も読んだ絵本の作家が亡くなられたことに、娘もびっくりすると共に少しショックのようでした。「おばけのてんぷら」「めがねうさぎ」は特に思い出深く、レトロな雰囲気の絵も可愛くて、何度読んでも楽しい絵本の一つです。今でも自宅で揚げ物を作る時には、残った衣だけを揚げたものを「おばけのてんぷら」と呼んで娘と二人でふふふと笑っています。小さい頃からあった絵本を娘と一緒にもう一度手に取って読むことができたのは、このお二人のように長く愛される絵本を作ってくださった方がおられたからで、本当に幸せだったと思います。ご冥福を心からお祈りします。
2024.10.21 22:00母と国家少し古い記事ですが、大変興味深い対談でした。温又柔さんと信田さよ子さんの視点から語られることが、海外で子供を育てた自分にも思い当たることだったり、うっすらと感じていることだったりと、色々と突き刺さりました。抽象的な話のようでありながら、実に具体的にお二人の言わんとしていることがわかってしまうこの感覚は、海外でお子さん(特に娘さん)を育てている日本人女性ならわかっていただけるのではないかと思います。ご興味のある方はぜひお読みください。
2024.10.18 22:00中川季枝子さん「ぐりとぐら」の作者 中川季枝子さんが亡くなられたというお知らせがありました。私自身も小さい頃にたくさん絵本を読んだ記憶がありますし、娘にもたくさん絵本を読み聞かせしてきましたが、「ぐりとぐら」シリーズや「いやいやえん」は忘れることができない絵本の一つです。イタリアに住んでいても日本語で同じ絵本を一緒に楽しめたことは、大きな喜びでした。私が好きだった絵本を娘も必ず気にいるとは限らず、また娘が気に入った絵本がどんな子にも人気があるとも限らないのですが、「ぐりとぐら」は小さな子どもには引き込まれる世界があって、何度読んでも楽しい絵本だとずっと感じています。たくさんの子ども達に愛される楽しい絵本を届けてくださって、本当にありがとうございました。心からご冥福を...
2023.11.30 23:00日本育ちのブラジルの子供たち良い記事なので、多くの人に読んでもらいたいと思いました。海外で子どもを育てている人にも日本に住んでいる人にも、きっと心に刺さると思います。この中に出て来る親や子供達の言葉がとても重く、そして、決して他人事ではないことを強く感じながら読みました。ご興味のある方はぜひお読みください。
2023.09.01 22:00漢字にふりがなを小学校低学年は別として、中学年以上は未習漢字も漢字表記でふりがなをつける方が語彙も増えるし、最終的に読める漢字が増えるのでは?と、娘の教科書を見て感じたことがあります。日本語には漢字がある以上、漢字を見慣れておく方が良いのは、継承語を学ぶ子どもたちも同じです。「漢字が多いからこの本読みたくない」と言う子は少なくありません。ひらがなだけの絵本は内容が単純ですから、年齢相応の興味関心を持って読める本の方が良いのは明らかですし、漢字習得が進んでいないことで読書の楽しさからも遠ざかりやすいのは勿体ない気がします。ふりがながあれば、ふりがなを読んでも意味のわからない言葉は親や先生に聞いたり、自分で調べたりと日本語の語彙を増やす活動にもなります。電子書籍なら漢字の...
2023.08.31 22:00二重国籍アンケート少し前の記事になりますが、興味深い内容でした。海外で暮らし、子どもを育てているほとんどの方に関係のある問題だと思います。娘が生まれた時には「この子が成人する頃には、日本も二重国籍を認めるようになっているのではないか」と思いましたが、そうはなりませんでしたし、この先もそう簡単には変わらないような気がしています。二重国籍を認めることで日本の国益を損なうとは思えないし、当事者も不利益を被ることがなくなるのですから、ぜひ前向きに検討していただきたいとずっと思っていますが、日本国内の一部の人には二重国籍はスパイ、二重国籍はずるいという根拠の稚拙な感情的意見が目立ち、とても残念です。ただ、例の蓮舫議員の国籍問題のニュースがきっかけで、当事者以外の人にも二重国籍の問...
2023.05.21 22:00子供の言うこと聞いちゃダメじゃん!継承日本語教育に関心のある保護者や先生の間で、よく話題になるのが「子どもが日本語の学習を嫌がったり、補習校を辞めたいと言った時に、どうしたらよいか」というテーマです。永遠のテーマと呼んでもよいような気もしますが、継承語として日本語を学び続けることがいかに難しいかを示す一端だと感じています。上のタイトルは、あるお子さんが実際に言ったという言葉です。子供が日本語学習を嫌がるようになったので、補習校をやめさせた結果、子供はそれ以上日本語を習得しなかった。大きくなってから、自分で日本語を勉強した方がいいと考えるようになったのだが「お母さん、なぜ子供の時にちゃんと日本語を勉強させてくれなかったの?」と親のせいにするので「あれほどやめたいと言ったのは自分じゃないの...
2023.04.19 22:00大切なのはインプット3人とも日本語を上手に話しておられますが、特に真ん中のマットさんが、発音とイントネーションの自然さ、語彙の豊富さで群を抜いています。このマットさんが、どのように日本語学習したのかについて話しておられるのですが、とても重要なポイントを話しておられるので、ぜひご覧になってください。まずはひたすらインプット。正しい発音をたくさん聞く。知らない言葉が出てきたら調べる。単語は暗記して語彙を増やす。文法は理論を理解するのではなく、自然に正しく使えるようにする。反射神経で正しい助詞が選べるくらいに。日本人は言葉の意味を知っているから漢字をおぼえられる。日本人は少年ジャンプを読みながら、ふりがなを見て「しょうねん」は「少年」と書くのねと覚えらるのは、すでに「しょうねん...
2023.02.26 23:00子どもに母語を継承すること主に中国やフィリピンなどアジアの国々から、日本の東北地方へ移住した女性達の継承語に関するいろいろな思いや現実がぎゅっと詰まった記事です。大変長い記事ですが、最後にもとても大切なことが書いてありますので、ぜひ最後までお読みください。金髪碧眼の人が多い国で、黒髪で平たい顔の変な言葉で喋るお母さん。それが私です。それを恥ずかしい、おかしいと思わない子に育てたかったし、どんなに小さな国の言葉でもその人にとっては大切な自分の一部だということを、私は自分の言葉を通して、子どもに伝えたかったのです。たかが言葉。けれど、とても大事な言葉です。海外で暮らす日本人とは逆の立場の方達の記事ですが、同じ思い、同じ苦労、同じ失敗、そして様々なケースがあって、遠い所に暮らす同志の...
2023.02.22 23:00二重国籍日本では、現在も複数の国籍を持つことは認められていません。以前に蓮舫議員の国籍問題でかなり話題になりましたが、世論は、二重国籍はスパイだ、ずるい、法律を守れの一点張りで、生まれながらに自動的に二重国籍になった人間の現実にはほとんど言及されていませんでした。ここに来て、現実に理解を示して前向きな発言を河野太郎氏がサイトで述べておられますので、ご興味のある方は是非お読みください。