日本語文法を絵本で

いざ子どもに日本語文法を教えようと思っても、なかなか難しいですね。

中学生くらいになっていれば、現地語の文法体系をもうしっかりと学習しているはずですから、その知識を土台にして、外国人向け日本語教材の中から文法解説を教科書として使うこともできますが、継承語教育のもっと小さいこどもにはその方法は使えません。

日常会話や絵本の読み聞かせで語彙を増やし、言い間違いを親がさりげなく訂正することと国語教科書などの教材を丁寧にやっていくだけしかないのかなと思って色々探してみたところ、もっと気軽に日本語文法を体感的に子どもに理解してもらえるような絵本が出版されていました。

継承語として日本語を学ぶ子どもには特に、このような工夫のある絵本は役に立つのではないかと思います。

この絵本は5巻シリーズで下記のように分かれており、日本語の文法事項を絵とお話で子どもに伝えることができます。国語教材で文法の練習問題をさせるのはまだ難しいと判断されるような年齢や日本語能力の子どもでも、絵本で理解を助けられるのはとても便利ですし、文法の入門として活用できるのではと思います。教材ではなく絵本ですので、家庭でも使いやすいのも良い点だと思います。

1巻:主語述語

2巻:副助詞

3巻:敬語

4巻:視点による変化

5巻:用言の活用

こどもの  にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス