作文 好きな科目

自分の好きなものについて、その理由もできるだけ詳しく書き、読んだ人にわかるように書いてみることが主眼です。

今回は、好きな科目について書いてもらいました。



 ぼくの好きな科目                  2010年生まれ 男児


ぼくの好きな科目は、算数です。

なぜなら、規則を覚えて計算ができたら、答えは一つなのですぐできるからです。

あと、読書感想文のように、作者がいいたかったことや思ったことを考えなくてもいいからです。

そして、今、中学の算数の先生は、すごく教えるのが上手でますます好きになっています。



少し話が逸れてしまいますが、私の娘も小さい頃から好きな科目を聞かれたら、算数と答えていて、その理由も全く同じでしたので、なんだかとても印象的でした。

小さい頃から、日本語とイタリア語を聞いて育ち「イタリア語ではこう言うけれど、日本語ではこう言う」の狭間を行ったり来たりすることもあり、こう書いてあるけれど、こうとも取れるみたいな文章表現の微妙さより、「答えは一つ、それ以外は不正解」という数字の世界はまた違った新鮮さがあったのでしょう。

「何語で解いても、正しい答えは1つなのはとても気持ちが良い」というような感想も言っていました。

その他に、読書が好きでも読書感想文は嫌いという子は多く、また、日本の国語教育では感想文を書かせることは多々あっても、評論の仕方について学ぶことがほとんどないのも、イタリアで子供を育てて感じたことの一つだというのも、久しぶりに思い出しました。





こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス