かけ算の練習に

算数のかけ算(九九)は、日本でもイタリアでも小学2年生で出てくる単元です。

イタリアの場合、全ての小学校がそうだとは言い切れませんが、足し算引き算を学んでやっとこさと言う位の段階でさっさとかけ算になり、イタリア語で語呂合わせも短縮もないそのままを暗記しなければならず、親子で必死で九九の暗記の練習をするという方が多いのではないでしょうか。

日本人の親としては、イタリアの小学校は練習問題の量が少ないと感じることが多く、新出内容を一通り提示して、ごく簡単な練習を教科書でやったら、後は個人の努力次第というような印象を受けました。教科書や担任の先生のプリント等の練習量だけでしっかり身に付く子どもなら問題ないのですが、なんとなくわかったけど、すばやく暗算できない状態でどんどん進まれるのは、親としては不安でした。

2年生は、日本語も漢字がぐっと難しくなり新出漢字の量も倍になりますが、かけ算に追われているうちに、漢字の練習がグズグズになりがちで、親も子もあたふたとなってしまいがちな学年です。

かけ算の練習をできるだけさせたいと思っても、計算ドリルを黙々とやってくれる子ばかりではないですし、百ます計算も、飽きずに興味を持ってやってくれるケースばかりではなく、もう少し楽しそうにできる物はないかなと思っていました。

この問題集は、パズルのような形式で、かけ算を使って四角を分けることを導きだす仕組になっていますので、半分遊んでいるような気持ちでかけ算を使うことができます。

かけ算の式がだだーっと並んだドリルをやるよりは「おっ?」と子どもに思ってもらえますので、なかなかよく考えられていると思います。

九九に限らず、暗記したら無理なく使えるようにする練習も大事ですので、色々と楽しそうな教材があると便利です。


こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス