推理ドリル


子どもの日本語学習のためには、毎日少しでも日本語での読書とドリル学習をと思うのですが、実際は結構大変です。

現地の学校の宿題やテストの準備、お稽古事やスポーツ、お誕生日会に呼ばれたり、歯医者さんやその他の予約があったりと、帰宅して寝るまでの時間は小学生と言えども毎日やることが一杯あります。疲れて帰って来てクタクタになっていたり、学校の宿題をしたのだから今はTVが見たい、ゲームがしたいとぐずることもあります。

体調も気分も万全ではないのに、嫌々日本語を勉強させて、結局投げやりになったり、ほとんど間違っていたり、「やりたくない」「わかんない!」で口喧嘩になり、親子でバトルが始まります。

他に用事もなく時間もたっぷりある時にまとめて日本語を勉強するよりは、毎日短時間で良いので日本語の読み書きに取り組む方が、効果があるし、続けられるのですが、子どもに自覚的になってもらうのはなかなか一筋縄ではいきません。

子どもが興味を持って読んでくれる、問題もあまり難易度が高くなく、数も多すぎない、そんな問題集を探してみました。

小学校4年生以上が対象ですが、日本に住む子どもなら簡単すぎるかなという位の設問で、一日分の問題数も少なめです。漢字にはふりがながあり、漢字が苦手でも読めるようになっています。

問題文は、一般的な長文読解の問題集にありがちな情緒的な物語からの題材だと読みたがらない場合も多いですが、科学と生き物に絞ってありますので、毛嫌いされる可能性も低いのではと思います。

海外では、毎日しっかり日本語で本を読んでドリルもしてと思っても、時間的に難しいことが多いので、読書と問題集を一体化したようなこのドリルは一度試してみても良いのではと思います。

親にとっても「毎日最低限のことはさせている」という安心感がありますし、子どもには「無理矢理おもしろくないものを読まされている」感じが少ないドリルだと思います。

このような工夫のある教材をきっかけに、日本語の読書と学習の習慣がつくことを目指してみてください。







こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス