本を読んで欲しいけれどあまり読みたがらない子どもにも、読みやすいシリーズです。
日本の小学校では「朝読書」または「10分読書」と呼ばれる読書の時間があり、そのために編集された本が各出版社から出ているのですが、そのシリーズが海外に住む子どもたちのひとり読みの入門としてぴったりです。
読み切れる長さの比較的短いお話がいくつかまとめてあり、活字も大きく読みやすく、漢字にはふりがな付き、低学年向けは分かち書きになっています。
適度に挿絵もあり、昔話や名作、科学や不思議の話、怖い話や笑い話、伝記とお話の種類もバラエティーに富み、男児にも女児にも興味を持って読んでもらえます。
特に「かがくのお話」は、男児の好きな科学や不思議のお話を、写真や図版が多い図鑑のような形式でなく文章で表していますので、図鑑しか読まない子どもでもある程度の長さの文章を読む練習になります。
学年別に編集されているので選びやすく、漢字の習得や語彙が少ない場合は、無理なく読める一つ下の学年から選んでみるという選び方も良いと思います。漢字にはふりがながありますので、上の学年のものでも読めるようになっています。
絵本を卒業して、本を読むことをどんどん好きになってもらう時期に、このような少し読みやすい、読み切りやすい工夫のある本を選んであげ、読書の楽しみをまず実感させてあげるのも大事なことと思います。
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