多読について

日本語でもたくさん本を読むことは大切です。

いろいろ苦労して子どものために本を手に入れても、喜んで読んでくれるならまだしも、なかなか丁度良い読み物がないという問題が生じる場合があります。

特に、漢字の習得が年齢相当から遅れていると、漢字の多い本は読みたがらず、ひらがなの多い幼児向けの本では精神年齢と読み物の内容に差が出てしまい、読めても楽しくないので、だんだん日本語の読書が嫌になってしまいがちです。

辞書を引きながら本を読む方法もありますが、これでは物語の世界に没頭できませんし、読書が楽しみではなく、勉強のひとつのようになってしまいます。

低学年の間は、辞書を引かないでとにかく日本語で、興味を持って楽しく、たくさん読むことを目指すのが大切なように思います。

極端に習得漢字や語彙が少ない場合や、現地語で育って中学高校から日本語学習を始めたケースであれば、成人の日本語学習者向けに工夫された読み物も役に立つことが多いと思います。

下記のサイトには、絵本やマンガ、本の中から日本語学習者の多読に向く本もレベル別にリストアップされていますので、お子さんに読みやすい本を探すヒントにもなると思います。

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス