子どもと料理

幼児になると、クッキーの生地を型で抜くとか、豆をさやから出すなど、ごく簡単な料理のお手伝いを喜んでしてくれるようになります。 親子で日本語でお話ししながら、このような一時が過ごせるのはとても楽しい経験だと思います。

 食事の準備は特に、時間に余裕がある時ばかりではありませんし、大人がさっさとする方が早くてキッチンも汚れませんが、できるだけ子どもに色々な経験をさせて、海外に暮らしていても多様な語彙を日本語でインプットすることを心がけてみてください。 

焼く、煮る、茹でる、蒸す、まぜる、ふるう、延ばす、など動詞だけでも色々ありますし、フライパン、鍋、包丁、まな板、泡立て器、ボウルなど食卓には出て来ない単語もキッチンには多いので、実際の動作や作業を見たり経験したりすることで、子どもは記憶しやすくなります。 

もう少し本格的に料理に興味を持ち出したら、このような本もあります。 子どもにもわかりやすい文章とかわいい挿絵で、簡単な料理の作り方が紹介されており、本を見ながら作ることができます。 

教科書を音読する、ドリルを解くだけが日本語学習ではなく、日本語で楽しく何かをする機会を積極的に用意してあげるのも、大事なことと思います。 


 

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス