もしも作文 1

作文の宿題で「もしも作文」を書いてもらいました。

もしも、◯◯だったら...という空想のお話の作文です。

色々と考えられると思いますが、今回は「もしも桃太郎のおばあさんが川に洗濯に行かなかったら?この続きのお話を考えて書いてください。ただし、桃太郎が桃の中で死んじゃった、そのまま海まで行ってしまって見えなくなった等は禁止です。」とアウトラインを設定して、お題にしました。

昔話のハイブリッドみたいな展開になったり、理由が奇想天外だったり、細部の設定が細かかったりと、なかなか面白い作文が出来上がってきましたので、一作ずつご紹介します。


ももたろうのおはなしで、「もしもおばあさんが川にせんたくにいかなかったら」

 

 むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

 おじいさんは、山へしばかりへいきました。

 おばあさんが川へせんたくにいこうとしたら、せんたくかごがおもくて、ころんでおまけにこしのほねもおれてしまいました。なので、川にせんたくにいけませんでした。

 おかあさんとかわいらしい女の子が川でせんたくをしていました。そこへ大きなももが、どんぶらっこどんぶらことながれてきました。「おかあさん、あのおおきなももをとってー。」と女の子がいいました。「でもぜんぶ一人で、たべれるならいいわよ。」とおかあさんがいいました。女の子がいいました。「ぜんぶたべるから、はやくとってー、ながれちゃう。」

おかあさんと女の子はその大きなももをいえにもってかえりました。おかあさんがももをきろうとしたら、ももの中からげんきな男の子がうまれてきました。女の子は、おとうとがほしかったので、おおよろこびしました。ももたろうと、なづけて大じにそだてました。

大きくなったももたろうは、おかあさんに、「おにがしまにいって、おにをたいじしてくる。」といいました。

「だめよ。おにがしまなんてあぶないわよ。」

「おににごはんをぜんぶたべられて、たべるものがなくなってもいいのか。」とおかあさんをせっとくしました。

おかあさんのつくってくれたつぶあん大ふくを十六ここしにつけておにがしまに出ぱつしました。犬と、さると、きじの三びきは、ももたろうから、つぶあんだいふくをもらって、けらいになっておにがしまにいきました。

そしておにをぜんいんたおしました。おにのたいしょうもたおしました。そして、いえにたからをもってかえりました。おかあさんとおねえさんはとてもよろこびました。おわり


2014年生まれ 女児


「桃太郎さんは粒あん大福をなぜ16個持って行ったの?」と質問したところ「鬼が島の鬼はとても強いので、戦うためにたくさん食べて力をつけないといけないから、16個持って行きました。」と答えてくれました。「大福16個はたくさんだよねー」「全部食べたらすごいよね」とみんな納得でした。

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス