2023.02.15 23:00しかけえほん食べ物を題材にした絵本は、男女を問わず興味を示してくれますし、絵本を見ながらの会話も弾みます。精密なタッチでおいしそうな食べ物やお料理ができるところを描いた絵本も何冊か持っていますが、最近購入したこの絵本も、皆とても興味津々で見てくれました。ページの一部がめくれるようになっている仕掛け絵本で、にんじんの皮をむいたり、トマトを刻んだりといろいろな変化を実際に楽しめます。本物の野菜で皮剥きをしたり、料理をしている様子を側で見せたりするのが一番良いのかもしれませんが、食事の支度の最中には難しいことも多いので、このような絵本は擬似体験でき、とても楽しそうでした。文章もオノマトペが多く、絵を動かしながら臨場感たっぷりに楽しめます。やさい、くだもの、お花、お料理、...
2022.09.21 22:00ことばをひきだすために新学期が始まり、現地の学校のことだけでなく、お子さんの日本語の発達やこれからの日本語学習についていろいろな不安やプレッシャーなどを感じておられる保護者も少なくないかもしれません。現地の幼稚園や小学校に入り、日に日に現地語優位になってくるのを目の当たりにするという場面は、私にも経験があります。継承語教育の場合、日本語話者の親がたった一人で我が子の日本語に向き合うことになるケースが多く、親の不安やプレッシャーは募りがちです。日本語学習というと、ひらがなの読み書きをスタートと捉える方も多いのですが、子どもの場合は、文字の読み書きよりずっと大切なことがあります。可能な限り日本語の発話、語彙の知識を育てておくことが、後々の日本語学習の土台になるからです。とは言え...
2021.02.12 23:00海外への絵本の定期便絵本の読み聞かせが大事なことはわかっていても、海外在住だと日本語の絵本を手に入れることからまず大変です。一時帰国の際に日本で購入し持ち帰る、日本の家族などに郵送してもらう、海外から日本のサイトで購入し直接配送または転送業者を使うなど、いくつか方法はありますが、コロナ禍の今は、日本に帰国するのも簡単ではないですし、郵便事情も以前より悪くなっていたり、海外のある国へは郵便物の受付がストップしていたりとハードルが上がるばかりです。そんな中、下記のようなサービスを始められた方があるようです。毎月10€とドイツ国内からの郵送料で2冊の絵本が届くのは、魅力的です。サイトを読むとわかりますが、日本の幼稚園、保育園で毎月配本される絵本の前年度のデッドストックの再利用の...
2021.01.22 23:00あいうえおえほんあいうえおの絵本は、お話を楽しむ絵本ではなく、小さい頃から文字や言葉に親しんでもらうための絵本ですので、子どもが飽きずに何度でも繰り返し見てくれるようなものを選ぶのが良いと思います。有名なキャラクターや恐竜、電車などに特化した物もありますが、語彙を増やすと言う観点からはもう少しベーシックで絵も簡潔でわかりやすい方が、赤ちゃんの頃から見せやすいと思います。この絵本は、ひらがな1字につき、そのひらがなで始まる単語が4つずつ、ちょっとレトロ風味のかわいいイラストで描かれていて、それぞれの単語も幼児にわかりやすいものが選ばれています。単語の数も少な過ぎず多過ぎず、ページを開いた時の構成も簡潔でわかりやすく、ひらがなの書き順と同音のカタカナも提示されています。ひ...
2018.09.09 22:00絵本 まるさんかくぞう小さな子どもにもわかりやすく、かわいいタッチの絵と色使いで、まるとさんかくとぞうさん等が色々な順番で出てきます。日本語のリズムを楽しみながら、絵を見て発話を促し、親子で楽しめる絵本です。非常に単純な絵本ですが、シンプルで、リズムもあるので、多くの子ども達に好かれる絵本の一つと思います。
2017.09.30 22:00たのしい紙芝居絵本の読み聞かせだけでなく、紙芝居も楽しいものです。絵がシンプルでとても盛り上がるおすすめ紙芝居です。おはなし会などのサークル活動をされている場合は特におすすめです。
2017.05.26 22:00パンの絵本浮世絵の手法と同じ木版画で描かれたいろいろなパンの絵が本物みたいで、とても美味しそうな絵本です。やわらかい色調のあたたかい絵がとても素敵で、買ってしまった絵本の一つでもあります。パンは西洋のものですが、日本にしかないパンもいろいろあって、その懐かしさに、読んでいるとお腹が鳴ってしまいそうになります。「日本でこのパン食べたね、おいしかったね」「わたしは○○パンが好き。ママは?」と親子で会話も弾みそうな楽しい絵本です。大変すっきりとした構成の絵本で、文字も少なく、ひらがなとカタカナを読み始めた子どもが拾い読みするのにも丁度良い絵本です。シリーズに「ケーキ」と「コロッケ」もあり、そちらもとても美味しそうです。
2017.04.17 22:00オノマトペの絵本日本語の特徴のひとつに、多様なオノマトペ(擬声語、擬態語)があります。赤ちゃんことばや幼児語も、ワンワン、ブーブー、パタパタなどオノマトペから来ているものも多いですね。この絵本は文章はなく、オノマトペとはっきりした色使いの絵で、子どもをとても引きつける絵本です。いろいろな擬声語、擬態語を絵で示しているだけではなく、ストーリーがあり、文章や説明がなくても、ちゃんと子どもに伝わります。日本語の語感、音に親しみ、ことばの楽しさを感じる第一歩になる絵本で、シンプルなようで、とても子どものことを考えて作られた絵本だと思います。さすがは、谷川俊太郎さんと堀内誠一さんの作り出した作品と思わせられました。赤ちゃん時代の読み聞かせから使えます。
2017.04.06 22:00ことばあそび日本で保育園や幼稚園に通えば、きっと先生達から色々な手遊び、お遊戯、お歌など日本語で楽しいことば遊びに触れる機会があるでしょうが、海外で親子で家の中で過ごしていると、親は一体どうしたら良いのかと行き詰ることがあると思います。この本は、ことば遊びがいろいろ紹介されており、幼児から小学校低学年頃まで長く楽しめる1冊です。小さな頃は、親子で歌ったり手遊びしたり、語彙が増えて文字を認識するようになれば、早口言葉や回文など、年齢や発達に応じて日本語で楽しく遊んでください。