2018.08.27 22:00字を書く練習について上記のコラムは、1年生の国語の宿題について親の素朴な気持ちを吐露したものですが、海外で日本語を学ぶ子どもの保護者の場合、もっと切実に似たような感情を持たれる方も多いと思います。海外で暮らしていれば、日本語の手書きが必要な日常の場面は滅多にないですから、余計にそう感じてしまいます。それでも、日本語を勉強するようになると、ひらがなカタカナに始まって漢字を書く練習は避けて通れません。コラムの筆者は、『ただ文字を綺麗に書いたり、早く計算したりするトレーニングには限られた時間をあまり割きたくありません。』と書いておられますが、1年生でそう言い切るのは時期尚早かなと感じます。1年生の字を書く練習は、奇麗に書くことだけが目的なのではなく、手を使って手本を見ながら書く...
2018.08.12 22:00読み上げカルタ日本語で遊ぶ機会を作るのに、かるたは手軽な物のひとつです。日本から持ち帰るにも、郵送してもらうにも大げさな品物ではないですし、遊び方も簡単で、ひらがなを覚えた子どもから大人まで一緒に楽しめます。手軽とは言え、親はどんな時でも遊びに付き合えるとは限りませんし、かるた遊びは「読み手」と「取り手」が必要なので、一人っ子家庭だと親が読み手になると、子供が一人で遊ぶしかなく、ゲームとしての楽しさも微妙な感じになりがちです。また兄弟がいても、子どもは読み手より取り手になりたがりますから、結局喧嘩になったり、誰かが我慢したりということも起こりがちです。(このような経験をして社会性を身につけるので、悪い面ばかりではないのですが)そんなかるた遊びの弱点をカバーしたかるた...
2018.08.07 22:00南米日系社会の日本語教育実践について大変興味深い講演会が東京の早稲田大学で行なわれるそうです。継承日本語教育、そして今の日本国内での子ども達への日本語教育にとても参考になる実践だと注目しています。
2018.08.01 22:00特殊音節海外に住む子ども達だけでなく、日本語を学ぶ大人にも目立ちますが、特殊音節を正確に読み書きできないケースは多々あります。漢字は書けるのに、読みがなを書かせると間違う(学校→がこう、給食→きゅしょく等)ことは、大きな子でも割と頻繁にあります。これは、日本語の音が聞き取れていないことと特殊音節の書き方の練習が充分でないことが原因と思いますので、丁寧に特殊音節の読み書きを練習する必要があります。つまるおと、のばすおと、ねじるおと、つまってのばすおとの特殊音節のある単語を何度も聞かせて、「がっこう」と「がこう」など発音した時の違いを実感させ、違いをさっと聞き分けられるようになったら、書く練習を繰り返してあげて下さい。ひらがなカタカナだけでなく、新出漢字が追いかけ...
2018.08.01 17:00ボローニャで灯籠流し広島の原爆投下だけでなく東北の震災も経験した日本へ思いを寄せ、日本とイタリアの子ども達を支援している団体への寄付を募る催しです。今年は、村上春樹等のイタリア語翻訳でも有名なジョルジョ・アミトラーノ氏の講演、イタリア人による演劇、子ども対象のラボも開催されます。お暑い中ではありますが、ボローニャ近辺にお住まいの方はお出かけ下さいませ。