年末年始の休みの間には、好きな本を何冊か読みました。
この2冊は偶然に続けて読んだものですが、この2冊を一緒に読んだことで深く思うことがありました。
土井善晴さんの本はレシピではなく、料理にまつわることをエッセーとして書かれたものですが、日本人なら知っている料理や台所のいろいろなことが丁寧に書かれていて、ゆったりとした時間に日本を想いながら、そして日本での暮らしを思い出しながら読みました。
「和菓子の京都」は、贈っていただいた本ですが、復刊したのでぜひ読んで欲しいとイタリアまで届けてくださったお気持ちがよくわかる本でした。
昔からの伝統をそのまま続けていくことがいろいろな理由から難しい昨今ですが、世の中がどう変わって行っても京都人はこの考えを忘れないだろう、そして生き続けるだろうと思わされる京都の底力を感じるものでした。
2冊とも、食や伝統、歴史に関わりながら、変化を乗り越え受け、なおその伝統を伝えようと静かな努力をしておられる方々の考え方に、物事の本質を見る目を感じる内容でした。
料理と和菓子という消費されてしまうものを慈しみながら作り続け、時代の変化に飲み込まれず伝え続けることの意味を深く考えました。
技術は単なるノウハウではなく、先人の知恵と工夫、そして意味があることに気付かされるところがとてもたくさんありました。
今ついに失われそうな日本の何かをこの2冊は丁寧に拾い上げ示してくれる、そんな本だと思います。
ゆっくりした時間にこの2冊をじっくりと読めて、とても良かったと感じています。
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