小学校低学年は別として、中学年以上は未習漢字も漢字表記でふりがなをつける方が語彙も増えるし、最終的に読める漢字が増えるのでは?と、娘の教科書を見て感じたことがあります。
日本語には漢字がある以上、漢字を見慣れておく方が良いのは、継承語を学ぶ子どもたちも同じです。
「漢字が多いからこの本読みたくない」と言う子は少なくありません。
ひらがなだけの絵本は内容が単純ですから、年齢相応の興味関心を持って読める本の方が良いのは明らかですし、漢字習得が進んでいないことで読書の楽しさからも遠ざかりやすいのは勿体ない気がします。
ふりがながあれば、ふりがなを読んでも意味のわからない言葉は親や先生に聞いたり、自分で調べたりと日本語の語彙を増やす活動にもなります。
電子書籍なら漢字の読み方や知らない語彙の意味を表示してくれたり便利な機能もあるので、いちいち聞いたり調べたりの手間が省け、デジタルネイティブの世代の子ども達なら問題なく操作もこなすでしょう。
漢字を覚えろ、もっと漢字の練習をしろと言われるだけより、漢字があっても大丈夫、知らない言葉があっても大丈夫、読んでみたらどう?と本を勧められる方が子ども達にはずっと有益です。
ふりがな付きに変更できる仕様になっているサイトもすでにありますし、読みたい記事にふりがなをつけてくれるサイトもありますが、まだそれほど普及していないので、この活動が広がると良いなと思います。
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