作文 後輩へのアドバイス


教室では一番年長の生徒さんに「日本語やイタリアの学校の勉強などで、何か後輩にアドバイスを」というテーマで作文を書いてもらいました。

日本語の勉強を今まで続けてきた彼女らしい、自分の経験からの良いアドバイスを書いてくれました。

 

 後輩のみなさんへのアドバイス

                            2011年生まれ女児


まず、九九を覚える時には日本語でおぼえるのをおすすめします。なぜかというと、イタリア語だと語ろが悪くてリズムもないので答えを出すのに1秒か2秒考える必要になってくるからです。けれども日本語だと、ラップや歌みたいに考えなくても答えが出てくるはずです。

また、漢字ひとつをおぼえられない時は、その漢字を作っているひらがな、カタカナ、漢字を組み合わせて自分のおぼえやすい文にするとよいです。

例えば

外...ガタゴト外から音がする。

春...三人で日を見る。

親...木の上に立って見る。

女...くのいち(女のにんじゃ)

解...牛の角を刀でバラバラにする。

などです。



イタリア語の九九は「にかけるにはよん、にかけるさんはろく...」とお経のように覚える感じに近いものです。

日本語の「いちにさんし...」と「ひとつふたつみっつ...」の数唱をしっかり理解していれば、九九を日本語で暗記することは難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。

漢字の覚え方は、折に触れて私も言っていたことをアドバイスしてくれて嬉しく思います。

腕が痛くなるまで漢字を書くのではなく、必要な時に思い出せるような取っ掛かりを、駄洒落でも語呂合わせでもこじつけでも良いので、たくさん与えてあげるようにしてみてください。

先輩からのお薦めですので、保証付きですよ。

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス