イタリアでは、復活祭の前後の1週間ほどの期間は学校がお休みになりますので、 春休みの宿題として、 復活祭を好きな切り口で書いてもらいました。
作文でも良いし、ポスター発表のように見やすくまとめても良いとしました。
ただし、自分で調べたり知っている事を日本語でまとめることが主眼ですので、写真や絵がたくさんあっても良いが、必ず文章を書くこととしました。
復活祭に関することなら何でもよいと言っても、何を書いたらいいか困るかもしれないと思ったので、下のようにいくつか案を書いておきました。
この中から選んでも良いし、他のことにしても良いですよとしました。
- 復活祭の歴史
- 復活祭の思い出
- イタリアの復活祭について
- 復活祭の料理の作り方
- 復活祭のお菓子もいろいろあるよ
- 復活祭と卵って、どういう関係なんだろう?意味は何?
- イタリアも地方によって復活祭に食べる料理が色々違う。調べてみよう
色々な年齢の子ども達が、それぞれに頑張った作品になりました。
ふっかつさい 2014年生まれ女児
ポスター形式でかわいい絵もあり、わかりやすくまとめてくれました。
重要な言葉は、色を変えてまるで囲って強調してあるところも良いですね。
生めい、しょうちょう、はんえいなどの熟語も、漢字はまだでも、意味を理解して使っているところもうれしく思います。
力強く復活しているイエス様も楽しそうです。
復活祭のことば 2017年生まれ女児
ひらがなとカタカナの読み書きを頑張っている幼稚園児です。
まだ小さいですが、姉妹を同じように扱ってあげる方が良いと考えて、春休みの宿題にも参加してもらいました。
文章にまとめるのは、一人ではまだ少し難しいかもと思いましたので、復活祭に関係する言葉(名詞)を見つけて書いてくださいという課題です。
よく見ると、日曜の日は漢字で書いてあり、覚えたことをどんどん使っていて素晴らしいですね。濁音、小さい「つ」、伸ばす音も正確にしっかりと書いてくれました。
復活祭の食べ物 2010年生まれ男児
復活祭にイタリアでよく食べる物は羊です。
子羊はポテトと一緒にオーブンで焼きます。
州によって違いますが、ぼくの住んでいるエミリアロマーニャでは、カーチョというチーズと卵で食べます。
あっさりとしていますが、サラリと書けていて、なかなかです。
子供っぽい字ではなく、自分の書き癖が出来上がりつつあって、そう言う面でも成長を感じます。「一緒」「違う」などもしっかりと漢字で書いてあって、うれしく思います。
復活祭のシンボルについて 2011年生まれ女児
まず、復活祭は、春分の日の最初の満月の次の日曜日です。
十字かにかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記おくするキリスト教における重要なお祭りです。
復活祭には色々なシンボルがあります。
①どうして卵なの?
卵は、生命の始まりや復活の象ちょうを意味するからです。
②どうしてうさぎなの?
うさぎは一度にたくさんの子うさぎを産むので子孫はん栄の象ちょうとされてきたからです。
③どうしてコロンバなの?
キリスト教では鳩は平和と救いの象ちょう。イエスキリストの死によって人々が救われたことにちなんで、鳩も復活祭のシンボルとされています。
簡潔にわかりやすくまとめられています。構成も上手です。
丁寧に清書した上に、可愛い手作りのシールで飾ってあり、バランスよく散らしてあるところもいいですね。
パスクワに食べる料理 2012年生まれ男児
イタリアの地方によって復活祭の料理も色々あることをまとめてくれました。
写真も豊富で、わかりやすく工夫したレポートになっています。
字も丁寧にとてもきれいに書けているし、少し苦手だと言っているカタカナも頑張って書いてくれて、うれしいです。
写真の配列や文字を揃えて書くこと等にも注意していて、読みやすくわかりやすいですね。
日本語で調べ物をしたり、それらを綺麗にまとめたり、そして人に見てもらうために丁寧に書いたりすることは、家庭だけではなかなか難しい作業かと思いますので、このような課題が良いきっかけになればと思います。
それぞれの作品を見せてもらって、子ども達の成長を感じ、頼もしく思いました。
この一年も世の中はいろいろ大変でしたが、その中で諦めずに日本語のお手伝いができたとしたら嬉しいです。
これからも色々なことを頑張って、元気に成長してくださいね。
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