継承語とは

海外で育つ子どもが日本語を学ぶ場合、日本に住む子ども達と同じように国語学習させることは難しい場合が多く、日本語を完全に外国語として学ぶのとも少し違います。

一番しっくりくるのは、継承語教育と呼ばれる概念ではないかと思いますが、よくご存じない方もまだ多いのではないでしょうか。 

継承語について簡潔にわかりやすく説明されていますので、どうぞ下記からお読み下さい。  

継承語とは?

継承語は第二の母語と言い換えることができるかもしれません。 異言語環境で言語形成期を過ごす子供の言葉は、母語と外国語に分けることは難しく、 むしろ「継承語」と「現地語」という概念でくくるべきです。     「継承語」 : 親から受け継いだ言葉        「現地語」 : 子供の育つ環境で毎日使う言葉    ★国際結婚の家庭では、父親の母語と母親の母語という複数の継承語を持つ場合もあります。   継承語教育は対象となる言語が親の言葉であるために、継承語が生活上の機能を失ってもそれを伝承すべきであるという責任感は何世代も続きます。 また、特に親が現地語に堪能でない場合には、親子のコミュニケーションとして必要不可欠な言葉です。つまり、子供の情緒安定、アイデンティティの形成に深くかかわる言語教育として教育的意義は非常に大きいといえます。     【国語の習得】  家庭・学校・社会の中で言葉のシャワーを浴びながら絶え間なく習得します。     【外国語の習得】  学習開始時にゼロから出発し習得します。    マイナスの価値付け:  継承語 としての言語の社会的認知度によって、その価値付けは異なります。 例えば、英語が継承語である場合、その継承はさほど困難ではないと思われますが、逆に英語が現地語である場合には、継承語は常に弱者に立たされるため、主要言語との社会的 格差が大きいほど、学習者が継承語に対してマイナスの価値付けをします。学習者がいかに学習の価値を見出せるようにするかというのが継承教育の課題です。     親のチョイス:  継承語は親が子供に習わせたい言葉であり、親のチョイスで始まります。 子供にとっては押し付けられた学習であることが多く、学習意欲のない子供にどう前向きの姿勢で取り組ませるかが課題で、実際の授業では、教える側の技能や工夫が必要になります。    アンバランスな語学力

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フランクフルト継承日本語教室 陽だまり のサイトから


こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス