海外で育つ子どもに日本語を伝えるか否かについてはいろいろ考え方があり、各ご家庭の事情や状況、子どもの言語的または学習的な能力や特性、興味の方向など、いろいろな要素を考えた上で、どうしたいかを親がまず決めることが大切だと思っています。
漠然と「なんとかなるだろう」「できるところまで」程度の親の認識で始めると、問題や困難に直面した時に親子で乗り越えられず、不本意な結果に終わるケースが多いように思います。
成人に近い年齢に達した時に、どの程度の日本語能力を身につけていて欲しいかをイメージすると、考えやすいかもしれません。
- 日常会話ができる
- 電話の応対ができる
- 漫画や雑誌が読める
- 新聞や小説が読める
- 日本語で検索したりメールができる
- 日本のTV番組や映画が理解できる
- 祖父母と日本語で会話して欲しい
- 日本の高校や大学に進学させたい
- 日本語を使う仕事に就いて欲しい
- 日本で就職して欲しい 等々
設定した目標は、成長に従い変わるかもしれませんし、親が設定した目標よりも、子どもは続けるかもしれません。
どちらもあり得ることですので、常に子どもの現状を見ながら、学習の進め具合や教材、学習方法を考え直すのも、大事な点のひとつと思います。
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