漢字には音読みと訓読みがありますが、子どもにとって、そう簡単ではありません。
漢字1字は読めても、熟語になると読めないこともよくあります。
イタリアで育つ子ども達は、アルファベット文字の習慣から、字1つに読みが2つ以上あることを意識しにくい、あるいは、慣れないような印象も感じています。
新出漢字は、音読みと訓読みをセットで覚えるようにと心がけていますが、なかなか難しいこともあります。挫けずに少しずつ少しずつ前進!ですね。
今回は、漢字の音読みと訓読みを意識してもらおうと思い、同じ漢字の音訓を使って短文を考えて言ってもらいました。
日本語の会話ができても、ひらがなで喋っているか漢字を踏まえて喋っているかは大体わかりますので、頭の中で漢字をイメージして文を作れるのは案外大事な気がします。
最初は「えー?」「うーん」と言いながら悩んでいましたが、慣れて来るとポンポン出てきました。なかなか面白い文がたくさん出てきましたので、一部を紹介します。
ふじ山に山のぼりしました。黒板は黒い板です。病(やまい)は病気です。
にぎり飯(めし)はご飯でできています。開会式が開かれました。大人は大きい。
一人でみかんを一こたべました。二人でイチゴを二こたべました。
女子は女の子という意味です。男女は男と女です。大豆は豆です。
悲しくて悲鳴をあげた。車を車庫に入れる。水道から水が出る。
野球をするために球(たま)が必要。悪い悪魔がやってきた。動物は物ではないから動く。
わたしの大好物は日本酒とお酒です。この独楽はすごく安くて安定してまわる。
去年はいろいろな子が去って行った。救急車は人を救う。雨戸から見たら外は雨だった。
商品と品物は似たことばです。竹輪には竹が必要。木を切って木材にして運ぶ。
円い円を作りましょう。わたしの住んでいるところの住所は◯◯です。
柴犬(しばけん)は犬です。
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