自分の第一言語ではない国、自分が教育を受けたことがない国で、子どもを育て一人前にすることの大変さがここに凝縮されていると思いつつ読みました。
この話には前日譚があって、以下を読むとおおよその経緯がわかります。
辻氏の場合、パリに住む理由に仕事上の必然性があるようには見えず、あくまで個人的な志向で自ら移住されたと思うのですが、そうであれば余計に少なくとも息子さんが誕生した時点で、ある程度この事態を想像しておくべきだったんじゃないかなと言うのが個人的な感想です。色々甘い。この一言です。
辻氏自身は大学中退で、ミュージシャンから作家になり、離婚回数が複数あり、パリに住んで日本で出稼ぎ状態に見えるのに、息子の将来はあくまで堅実を望み、ドロップアウトも方向転換も認めないで怒るってどうなんでしょうね...
ブログに書いてある事実だけでは判断できませんし、作家ですから真実をありのまま書いてるとは限りませんから、野次馬的な視点でしか読んでいませんが、この先どんな紆余曲折があっても、息子さんが逞しく成人されるよう祈っています。
しかし、フランス語が流暢ではない父親と日本語がそれほど話せない息子さんが、どうやってこの局面を乗り越えるのか老婆心ながら心配ではあります。
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