2023.10.26 22:00絵本「移動するものたち」動物の姿を借りて、難民・移民の人々を描いた「サイレント絵本」文字のない絵本です。今、どんな人もこのような世の中で生きていることから目を背けずに、伝えなければならないものを感じ取れる絵本だと思います。とても鮮やかな綺麗な色使いで、細かいところまで描き込まれた美しい絵ですが、ところどころに象徴的なものが描き込まれていたり、厳しい現実があったり、おとぎの国のファンタジーではない生きることの現実を考えさせてくれます。読み終わって楽しい気持ちになる絵本ではないですが、大人も子どもも読んでほしい絵本です。この絵本を描かなければならない、出版しようと思った人がいることを私たちは忘れてはいけないと思います。イタリアでも出版されていますので、ぜひ手に取ってみてください。
2023.10.23 22:00暑中見舞いを書いてみよう夏休みの宿題の「暑中見舞いを書いてみよう」という課題です。小さく字を書くのはまだ難しい子もいますので、葉書のサイズにこだわらず、コピー用紙などの紙に自由にのびのび書いてもらいました。どの子もこの夏の印象に残ったことを言葉や絵で表現してくれて、イタリアも日本もとても暑かったので、海や山で楽しく過ごした様子がよく伝わります。頑張って漢字も書いてくれた子や、とても素敵な絵を描いてくれた子、みんなの素敵な暑中見舞いが出来上がってきました。名前の部分の文字はエフェクトをかけて一部を消したり、付箋で隠して撮影してあります。
2023.10.09 22:00触る美術館 (画像はWikipediaより)ボローニャにあるIstituto dei Ciechi Francesco Cavazzaという盲学校に、Museo tattile Anterosという施設があります。ここは、視覚障害のある人が、絵画表現を理解するための教育や鑑賞ができるように、有名な絵画を浅い浮き彫りにしたものを制作展示しています。浮き彫りは、単純に絵画を浅く立体的にするのではなく、目の見えない人が触って奥行きがあることが理解できるように工夫されているものです。それらの展示物や、浮き彫りの制作工程と視覚障害のある人への美術の理解のための教育理念や方法などを、専門家に説明してもらいながら見学し...
2023.10.08 22:00CLD festival のお知らせCLD festival は、世界各国の多様な言語や文化の背景を持つ若者や子どもたちに、オンラインで交流できる機会を提供するイベントです。国境や地域を超え、趣味や特技、好きなことについて発表し、意見交換や共に楽しむ自由な交流の場を目指しています。発表をせず視聴だけの参加もできますし、時間帯が2つありますので、ヨーロッパからも参加しやすくなっていますので、ご興味のある方はぜひお申し込みください。詳細は下のチラシからご覧ください。
2023.10.01 22:00好きな絵本夏休みの宿題のひとつに「好きな絵本を1冊選ぼう」という課題を出しました。自分の言いたい事を好き勝手に話すのではなく、人にわかるように順を追って話すことの練習になるようにと考え、夏休み明けのレッスンに絵本を持ってきてもらい、皆にお話ししてもらいました。まだ一人では順を追って上手に話せない子もいますので、「なんと言う絵本ですか?」「その絵本のどこが一番好きなところですか?」「なぜ好きですか?」という質問形式にして、発話の助け舟を出しました。おとなしくて皆に注目されるのが苦手な子には、他の子がおやつを食べたりしている時を選んで行い、小さな声で良いのでリラックスして日本語で話せるよう気をつけました。どの絵本にもこれが好きと子供が思う理由があり、いずれも楽しく面...