絵本「移動するものたち」


動物の姿を借りて、難民・移民の人々を描いた「サイレント絵本」文字のない絵本です。

今、どんな人もこのような世の中で生きていることから目を背けずに、伝えなければならないものを感じ取れる絵本だと思います。

とても鮮やかな綺麗な色使いで、細かいところまで描き込まれた美しい絵ですが、ところどころに象徴的なものが描き込まれていたり、厳しい現実があったり、おとぎの国のファンタジーではない生きることの現実を考えさせてくれます。

読み終わって楽しい気持ちになる絵本ではないですが、大人も子どもも読んでほしい絵本です。

この絵本を描かなければならない、出版しようと思った人がいることを私たちは忘れてはいけないと思います。

イタリアでも出版されていますので、ぜひ手に取ってみてください。

こどもの にほんご

nipponica イタリア・ボローニャ 幼児からの継承日本語クラス