日本在住の外国人の方に母語教育の大切さを啓蒙するパンフレットですが、海外で子どもを育てる日本人の方にも同じように参考になると思いますので、是非お読みください。
英語版の pdf をダウンロードして併記されている日本語で読めます。
娘が生まれた20年前には、「イタリアに住むのだからイタリア語ができれば良い」「日本語ばかり喋っていてイタリア語が下手になったらどうするの」「子どもはイタリア人に育つんだから日本語必要ないじゃない」という意見も結構ありました。
ずっと心の中で「そうだろうか?そんなことないのでは?」と思い続けていましたが、子どもを育てているだけの主婦の考えでしかなく、取るに足らないただの感傷なのかしらとも感じていました。自信も確証もありませんでしたし、子どもに間違ったことをしているのだろうかと不安な気持ちになることもありました。
それでも、「バイリンガルを望むなら赤ちゃんには日本語で喋って」と小児科の先生に言われたり、「自分は子どもに日本語を教えられなかったけれど、あなたは頑張って」と言ってくださった方、「日本語もお話しできるなんて素晴らしい」と子どもをほめてくださった幼稚園の先生、そんな小さな励ましだけでも頑張る気持ちになれました。
今は、このように公共機関や専門家が母語の大切さを訴えてくださるようになり、インターネットで簡単にその情報にアクセスできるようになったことは本当に心強く感じています。
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