イタリアの場合だと年度始めは9月で、学年は1月1日から12月31日生まれまでが同学年になります。そして、早生まれの子どもは、一学年早く小学校に行く選択もできます。(幼稚園の年長組に進まず1年生になります)
日本とは逆に、イタリアでは“早生まれ”は不利ではなく、有利な立場になると言えるかもしれません。
イタリアの高校では落第する生徒も少なくないので、それを見越して一年先に就学させるという考え方を聞いたこともありますし、上の子が小学生なので、毎日の送迎が一カ所ですむから下の子を一年早く小学校に入れたいと言っていたお母さんもいました。
娘の同級生を見ていて思ったのは、一年早く小学校に行ってもスタートから大丈夫なのは、1月1日から15日生まれ位までではないかというのが私の実感です。それ以降の生まれの子は、あくまでも個人差であって一概には言えないように見えました。
幼稚園の年長組と小学校1年生では、学校生活も子どもが取り組むべき内容もかなり違うので、1年早く小学校に行って無理なく対応できる子どもはかなり限られるように思います。
体が大きい、成長が早いと確かにスポーツには向いてるかもしれませんが、運動能力が高いから勉強に必ずしも耐性があるとは限りませんし、IQが150あるような特別な子どもでもなければ、無理せず普通に幼稚園で3年間過してから就学するのでよいのでは?と第三者的には感じました。
イタリアにはアメリカなどのように飛び級はまだありませんから、飛び級できるのはこの小学校入学時だけになりますが、子どもの能力で判断されるわけではなく、単純に生まれ月だけですので、注意が必要だと思っています。
一生に一回しかない幼稚園年長組の一年間を宿題やテストのない毎日としてのびのび過ごさせたいと思うのは、甘い考え方でしょうか。
0コメント